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建築家渡辺武彦の覚書き


by architect-tw
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2006年11月 9日(木)
もう20年になるという「広島国際アニメーションフェスティバル」については、娘が幼い頃から、知っていましたが、その娘がアニメに興味を持っているにしては積極的にならずに過ごしてきました。先日eマガジンより、地下街シャレオにて、広島アニメーションセンター・プロモーションイベントがあるという情報を得て、二人で出かけました。13時より始まったトークセッションが目的でした。漫画家のモンキー・パンチさん、アニメーション作家の伊藤有壱さん、メデアプロデューサーの久保俊哉さん、グラフィックデザイナーのはせがわさとしさん等の有名なクリエイターから熱い話を聞く事ができました。はせがわさとしさんは、今、自分の住む住宅を既製のものではなくプロと共に自ら造るべきという考えを広めるためホームページ「住まいNET」や、雑誌発行を手がけておられるとか‥。それはまさに自分の分野であり、デザインと利便性あるいは現場納まり、予算等の共存の難しさにいつも悩まされているので、グラフィックデザイナーとしての考えをもっと詳しく聞きたかったです。    渡辺巴:記
ひろしま創発フェスタ2006_b0096638_14394457.jpg

# by architect-tw | 2006-11-13 13:47

SK邸設計によせて

2006年10月26日
住宅の設計に本格的に取り組みだして数十年の年月を重ねてきました。今回は以前団地で家族ぐるみで親しくさせていただいていましたKさんが十年程前に住居を変えられましたが、その土地の下隣に息子さんの住まいを設計する事になりました。本と音楽好きの好青年で、住居も書棚、書庫そして夜も使える音楽室が中心となります。長くこの仕事を続けてきますと、依頼された住宅の2代目の子供さん達の住宅に携わる事も今後増えてくると思います。それくらい住宅造りは長いお付き合いになるという事です。これまで多くの住宅を造ってきましたが、設計活動をしている中で、住宅が一番難しいと本当の建築家達は、異口同音に言います。
私も同様に何年も苦しみを味わいながら、そして何故気に入る作品が出来ないのだろう、何故答が出せないのだろうと、悩んできました。しかし経験と実績を積むごとに多くの事を知り、解決して来た様に思います。私の尊敬する建築家が私の若い頃「造りたい住宅のプランがいつも頭の中に渦まいている。設計依頼を受けるごとに、次々にプランが浮かんでくる」と言っていましたが、私も最近そんな事を思うようになりました。
今回の設計する住宅は、多くの困難な問題を抱えた敷地で、ハウスメーカーが最も苦手な敷地の形態なのではないでしょうか。しかし私達設計を生業としている建築家達は、その様な条件の方がやってみたいという気持ちになるのです。ファイトが沸いてくるのです。
現在何案かの周辺環境を含めたエスキス模型を造りながら、オーナーはもちろんのことスタッフと打ち合わせを重ねているところでです。来年11月竣工と、オーナーにふさわしいオーダーメイドの住宅を目指し、スタートしたばかりです。
SK邸設計によせて_b0096638_1913941.jpg

# by architect-tw | 2006-10-26 19:01

狭い所が好きなのかな?

2006年9月14日(木)
夏の暑い日のスナップです。猫は元来、狭い所が好きなのかそれとも我が家のチャコがそうなのかわかりませんが、空き箱や庭の植木鉢に入り込みます。空き箱は、今ではチャコの遊びアイテムとしてリビングにあり、中で寝たりツメをといだりしています。暑いでしょうに、植木鉢には、まるで団子虫のように丸くなり、庭の木陰で眠っています。庭では、好きな雑草も沢山あり、虫を追いかけたりして遊んでいます。庭にネットを張ったため、心配していた外に出たくて鳴く事もなく、とてもうまく躾ができました。
狭い所が好きなのかな?_b0096638_1248491.jpg
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# by architect-tw | 2006-09-14 12:49
2006年9月5日(火)
高美台の家のオーナー御夫妻との出会いの場は、200名以上来訪者のあった2005年6月「星が丘の家」のオープンハウスでした。
私が他の人に家の説明をしておりましたら、横で設計図を熱心に見ておられました。時期を見計らって私の前に来られ、いきなり
「私の家を設計して欲しい」と言われ、とてもびっくり致しました。長い間 自分の家造りの依頼先を探しておられ(最初、誰もが通るハウスメーカーの住宅展示場巡りから始まりましたが、納得出来るものには巡り会えなかった‥)、当事務所の設計手腕に辿り着かれたとの事でした。
それから6カ月以上の打合せを重ね、模型を交え、7案目でやっと決まったという経緯もあり、建設時もオーナー自ら殆ど毎日の様に現場に来られ、熱心に見学されました。建設会社もつられて熱心に造ってくれました。三社が一体となって造り上げられた住宅でした。御家族5人(男子3人)の「いえ」の設計条件は
・多目的室を中心に、各個室のそれぞれの気配が感じられる事
・家全体が遊べる家である事
・学びの場としても利用したい
・外は自給出来る野菜畑があり、子供達と一緒に作りたい 
・角地の特性を生かし、パーゴラ等に蔓植物等を這わせて四季折々の花や植物を周囲の人々に楽しんでいただき、環境造りに貢献で きればうれしい
等々家族全員を巻き込んだ打合せが続き、その集大成としての「いえ」が完成しました。引越しが終り、荷物の整理もされていない時、奥様から住み心地について聞く機会がありました。それによりますと、
・建物全体がとても住みやすく、使い勝手が大変良い
・収納部分が多いので、全て納まりそう
・階高が低く押えてあるので、疲れにくい等にこにこして言われていました。
私達建築家の喜びの瞬間です。子供達が友達を呼び、家全体を使ってかくれんぼをしているとか。庭では造園設計の中で池が造られていますが、この夏の暑さのため下の子供達の水遊びに使われています。新築の家の隅々に、このような家族の息吹がどんどん入り込む事が予想され、これから多くの楽しい歴史を刻み込む事でしょう。ダイナミックな動的住宅の完成となっています。
「高美台の家」完成によせて_b0096638_1645612.jpg

# by architect-tw | 2006-09-05 16:38
2006年8月10日(木)
このブログの最初に載せたチャチャ丸‥‥女の子だったので、今では通称チャコと呼んでいます。我が団地でも、ペット問題が取り沙汰されていますので、我が家でも冬~春にかけ外に出さない躾をし、庭にもネットを張りました。帰宅すれば、かまってもらいたくて床に仰向けになって転がり、固まって様子を伺っています。毛玉棒で玉を取らせば、野生が騒いで、お尻と尻尾を振って狙いを定め、突進してきます。何度も同じ事を繰り返し、バカだけどそこがなんとも言えずかわいいのです。今年の秋で、この子と巡り合って5年になります。
「我が家のアイドル」 近況_b0096638_9595245.jpg

# by architect-tw | 2006-08-10 15:45