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建築家渡辺武彦の覚書き


by architect-tw
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見学会によせて

2007年4月14日
先日、HPを見て御自宅の設計を依頼して下さったMさん御夫妻そしてお子さんと一緒に広島の4点の住宅を午後1時から5時までの4時間、Mさん御夫妻が現物をぜひ見たいとの御要望にお答えしての見学を致しました。私達は、住宅の設計については、他の建築と違い、建築主との長い対話の中で、カウンセラーとしての役割を果しつつひとつひとつ積み重ねた内容を形にする作業を行い、完成に導く仕事をしてきました。その間のコミュニケーションは、一生ものになっている事に後々気づきます。今回も数十年前の建築から最近のものまで、見学を申し入れますと、快くO.Kしてくださいます。しかしそれぞれのご家庭には色々な事情があり、本当は遠慮願いたいと思われているご家庭もあると思いますが、本当に有難い事に全てO.Kして下さるのです。そして長い間御無沙汰している御家族が、見学者に対する配慮と共に温かく迎えて下さいます。この仕事をしてきて良かったなあと本当に思う瞬間でもあります。長い時間がたっていても、建設当時の頃にタイムスリップしてとてもあつい気持と心になり、一体となるのです。住宅を設計するという事は、そのオーナーとの一生のお付合いの始まりでもある訳です。今回見学させていただきました御家族の皆様に感謝の気持と共にいつまでも長いお付合いを改めまして思い願う瞬間でもありました。皆様本当に有難うございました。見学会によせて_b0096638_9484012.jpg                                                                                                                            古江新町の家では、PM5:00頃、ガラスブロックが明るく光っていました。花瓶には、御主人が庄原で買われたという桜の枝がさされていました。
# by architect-tw | 2007-04-18 18:41

桜・花・はな

2007年4月8日(日)
暖冬と言われながら、3月には寒い日が続いたので、ここ数日の内に各地で、色々な花が、一度にさき始め、春爛漫といったところでしょうか。昨日夕方には、広島のアトリエ建築設計事務所恒例のお花見がありました。久しぶりに知り合いとの楽しいひと時でした。今日は、田舎道をのんびりと満開の桜を眺めるドライブに妹と2人で出かけました。土師ダムの桜は、ことに素晴らしくノロノロと走る車窓から、春を満喫しました。又帰りに立ち寄ったカタクリの可憐な花も満開で、以前見た記憶と比べものにならない程の美しさでした。     ー巴ー
桜・花・はな_b0096638_15195775.jpg

# by architect-tw | 2007-04-09 15:20

妹背の滝にて

2007年4月1日
日々の忙しさにこのところ日曜日も家で過ごすことが多かったのですが、久しぶりに先日行った山口県の常盤公園がとても良かったので、桜を観に行く予定にしていました。ところがあいにくの今にも泣き出しそうな雲行。朝からお弁当の準備はできていましたが、急遽近場に変更しました。季節柄 桜の名所は、どこも溢れるような人の波、駐車場もありません。そこで大野の妹背の滝に行くことにしました。ここは、昔小学校の遠足や大学の教員実習で来たこともあります。昨年娘が体を壊し、車椅子を引いて親子3人で大野自然観察の森の帰りにここに立ち寄った時、昔と随分景色が違っているように思いました。その時は、滝の前にある大頭神社の秋祭りで、お店が沢山ならび賑やかでしたが、この日は境内の桜も満開でしたが、ほとんど人影もなくここでゴザを広げるのもためらわれ、滝の前まで行きお弁当を広げました。娘が元気良く水と石の周りを跳びまわるのを眺めながら、昨年より随分元気になってくれたものだと感謝の気持ちでいっぱいになりました。その彼女 帰り際に、 神社の絵馬に何やら願い事を書いたようです。帰宅時には雨が降り始めましたが、人ごみを避けて妹を加えた4人で良いお花見ができました。               - 巴記-
妹背の滝にて_b0096638_11473875.jpg

# by architect-tw | 2007-04-05 17:16
2007年2月24日
恒例の同窓会は毎年1月の中旬なのですが、今年は特別の年ということで、2月10日(土)サンプラザでありました。出席者は、今までで最高の100人近くだったとか。懐かしい顔がいっぱいで、話がしたい人の半分もできなかったような気がします。講演会もありましたが、私には恩師石橋先生の年をとってもいつまでも「艷のある人」にとのお話が印象に残りました。悩みはいろいろあっても日々健康で生活できるという事が一番幸せという事を再確認しました。テーブルで同席だった宮本さんからメールで当日の写真を送っていただきました。日々仕事に追われ、時間も心のゆとりさえもなくしそうな中、楽しかった‥。         幹事さんに感謝・感謝です。                 渡辺 巴記
# by architect-tw | 2007-02-24 11:17
2007年 2月 3日
建築の設計の中で、住宅の設計は難しいと経験者は誰しも言います。しかし一番楽しいし、やりがいがあります。長年造り続けた経験の中で、現代住宅の変遷もあるのですが、最近個性が失われた住宅が目立つようになったのではないかと思います。当事務所は広島だけではなく、山口、九州、大阪と造ってきました。特に九州方面では、建築無料相談会を通じて異口同音に        ① なぜもっとはやくあなたに出会えるチャンスをつくってもらえなかったのか。
② 建築に対する理解がなく、造ってしまって後悔している。
③ 家は住宅展示場で買うものと思っていた。
④ まさか自分の家の前にマンションが建つと思っていなかった。 
等々聞かされ、2年程前から一般の人達に対する当事務所設計作品のオープンハウスを行う事に致しました。毎回多くの見学者が来訪され、時間の許す限り色々な御相談に応じる事にしています。又ホームページで多くの方々に作品を見ていただいたり、考え方を知っていただくために、今後もこれを発信していこうと思っています。それは過去の反省から、多くの方々に住宅に対する考え方を知っていただくための試みなのです。

そんな最中、つい最近のことですが、ホームページを観て、自分達の意向にピッタリなので、ぜひ設計をお願いしたいと、市内のお若いクライアントから電話をいただきました。設計者にとってこれ以上の「至福の瞬間」はありません。この仕事を長く続けて良かったと思う瞬間でもあります。早速御自宅を訪問し、時の経つのも忘れて住宅に対する考え方をお互いに話合いました。ちょうど夫人のお母様が九州から来ておられ、小さいお子さん3人も交え、楽しいひと時でした。3人のお子さんがおられるようにはとてもみえない夫人とお母様も同様にお若く、共にお人柄が素敵な方々でした。これから予算そして設計条件等を充分にお聞きしながら、時間をかけて進めていきますが、私達の住宅造りのコンセプトにもありますように、子供達を育む楽しい住宅造りを実現したいと思っています。 新たな出会いの始まりです。
「ホームページ」が取り持つ出会い_b0096638_15594329.jpg

# by architect-tw | 2007-02-01 13:06