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建築家渡辺武彦の覚書き


by architect-tw
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見学会によせて

2007年4月14日
先日、HPを見て御自宅の設計を依頼して下さったMさん御夫妻そしてお子さんと一緒に広島の4点の住宅を午後1時から5時までの4時間、Mさん御夫妻が現物をぜひ見たいとの御要望にお答えしての見学を致しました。私達は、住宅の設計については、他の建築と違い、建築主との長い対話の中で、カウンセラーとしての役割を果しつつひとつひとつ積み重ねた内容を形にする作業を行い、完成に導く仕事をしてきました。その間のコミュニケーションは、一生ものになっている事に後々気づきます。今回も数十年前の建築から最近のものまで、見学を申し入れますと、快くO.Kしてくださいます。しかしそれぞれのご家庭には色々な事情があり、本当は遠慮願いたいと思われているご家庭もあると思いますが、本当に有難い事に全てO.Kして下さるのです。そして長い間御無沙汰している御家族が、見学者に対する配慮と共に温かく迎えて下さいます。この仕事をしてきて良かったなあと本当に思う瞬間でもあります。長い時間がたっていても、建設当時の頃にタイムスリップしてとてもあつい気持と心になり、一体となるのです。住宅を設計するという事は、そのオーナーとの一生のお付合いの始まりでもある訳です。今回見学させていただきました御家族の皆様に感謝の気持と共にいつまでも長いお付合いを改めまして思い願う瞬間でもありました。皆様本当に有難うございました。見学会によせて_b0096638_9484012.jpg                                                                                                                            古江新町の家では、PM5:00頃、ガラスブロックが明るく光っていました。花瓶には、御主人が庄原で買われたという桜の枝がさされていました。
by architect-tw | 2007-04-18 18:41