新しい現場
2014年 08月 20日
今年は仕事の依頼が重なり、嬉しい年になる予定でした。ところがこちらの落ち度は皆無なのにもかかわらず、今までに経験しなかったようなひどい結果が2例も重なり、ストレスで体調まで崩してしまいました。このところ人の心が理解出来ず、悲しい思いをすることが続きました。 そんな中、今回 小学校時代の友人と2年前に数十年を経て再会したのがきっかけで、住宅の相談を受けました。宮島の西対岸にある閑静な団地に建つその住宅は、数十年の間に増改築を繰り返し、外壁の傷みもひどく耐震補強も考えなければならず、増築された地階玄関、玄関ホールのひどい湿気対策も大問題で、かなりの予算がかかりそう。以前の持ち主が設計されたらしく内部特に居間部分の空間が気に入って購入を決めたとのことで、私達も初めてみた時になるほどと納得しました。数枚の図面があったので、ほっとしたのですが、それが甘かったと気付いたのは、資料を持ち帰ってすぐのことでした。構造図、断面図、設備図等の大切な図面がなく、配管経路もわからないのに加え、現物と図面が違っていて、寸法も信用出来ず、見積りを出すための図面作成も最終的には、表面を除いて構造をみないとわからないまま、何とか現状建物の図面と2~3例の計画案を作成しました。「購入を後悔している」と言われていた施主さんが「購入して良かった」と喜んでいただけるように9月の着工に向けてスタートです。 渡辺 巴






by architect-tw
| 2014-08-20 11:44